すきっ歯が滑舌に及ぼす影響は、一般的な認識としてよく語られますが、実際のところどうなのでしょうか?
この記事では、すきっ歯がどのようにして発音や話し方に影響を及ぼすのか、その背後にある理由や対策について詳しく解説します。

すきっ歯は滑舌に悪影響を及ぼす?

滑舌への影響

歯と歯の間に隙間があいていることは、滑舌に何らかの悪影響を与える可能性があります。
歯と歯の間に隙間があいていると、そこから空気が漏れてしまい発音が上手くできないことがあります。すきっ歯を矯正すると空気の漏れが減り、滑舌の改善が期待されます。

発音への影響

空気が歯の隙間から漏れると、前歯を擦り合わせる必要のある「サ行」を発音するときに空気が漏れることでうまく話せなくなります。また、英語の発音の「TH」や「S」の音も歯と舌の位置が重要なため、サ行同様出しにくくなる傾向にあります。また、タ行やナ行、ラ行なども影響を受けやすいとされており、すきっ歯はコミュニケーション上の障壁になり得ます。

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悪い歯並びが与えるその他の悪影響

すきっ歯のほかに、出っ歯や受け口なども滑舌に悪影響を与える可能性があるとされています。
また悪い歯並びは滑舌を悪くするだけでなく、さまざまなデメリットを与えると考えられています。

虫歯や歯周病になる可能性が高まる

まず、虫歯や歯周病になるリスクが高まります。
すきっ歯の人に多い傾向にありますが、歯と歯の間に隙間があいていると、そこに食べカスが詰まりやすく、歯垢や歯石がどんどん蓄積していく恐れがあります。それらは虫歯や歯周病の原因となるほか、口臭を発生させてしまう可能性もあります。

全身にも不調が起こる

歯並びが悪いことは全身に様々な不調を引き起こす可能性があります。
主な理由としては、不適切な咬み合わせは筋肉の過緊張を引き起こし、それが顎関節症や頭痛の原因になることがあります。さらに、歯並びの悪さは正しい咀嚼を妨げるため、消化不良の問題を引き起こすこともあります。また、不均一な咬合力は首や肩に余計なストレスを加え、それが全身の筋肉や骨格に負担を与え、慢性的な痛みや疲労感につながることも考えられます。

滑舌を改善するための歯列矯正方法

歯並びの悪さによるデメリットを回避するためには、歯並びを改善すること以外に方法はないといってもよいでしょう。歯並びを改善する方法にもさまざまなものがあり、それぞれの施術法の特徴をよく知った上で選択することが大切です。施術方法別に見ていきましょう。

セラミック矯正

セラミック矯正は、すきっ歯を治療するために、気になる歯やその周辺を削り、セラミックの被せ物をして歯の隙間を綺麗に見せる方法です。従来の矯正治療と異なり、歯を物理的に動かすのではなく、被せ物を用いて瞬時に見た目を改善するため、治療期間が短く、最短で1日で完了することもあります。この方法では、歯の色や形だけでなく、大きさや角度も自由に調整できるため、理想的な笑顔を即座に手に入れることが可能です。

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マウスピース矯正

マウスピース矯正は、透明なマウスピースを使ってすきっ歯を治療する方法です。個々の歯列状態に合わせてカスタマイズされたマウスピースを用い、計画的に歯を段階的に動かしていきます。この矯正方法は目立たないため、対人関係が多い職業の方にも適しており、すきっ歯を自然にかつ効果的に矯正することが可能です。

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ワイヤー矯正

ワイヤー矯正は、金属製のブラケットとワイヤーを使用してすきっ歯を矯正する方法です。強い圧力を利用して歯を徐々に動かし、すきっ歯の隙間を閉じていきます。この方法は、特に隙間が大きい場合や複数の歯を動かす必要がある場合に適しています。ワイヤーが見えるため目立つことがデメリットですが、効果的な矯正が期待できます。

※当院では取り扱いを終了しました。

裏側矯正

裏側矯正は、歯の裏側にブラケットとワイヤーを取り付けることですきっ歯を矯正する方法です。この方式では、装置が外から見えないため、審美的に優れていますが、技術的に難しく、そのため費用が比較的高くなりがちです。さらに、装置が取り外しにくく、歯の清掃が困難になることがあり、日常のケアが重要になります。すきっ歯を目立たせずに矯正したい場合に適しています。

※当院では取り扱いを終了しました。

まとめ

すきっ歯による滑舌の問題は、歯と歯の間の隙間から漏れる空気が原因で発生します。
これを改善する矯正方法として、セラミック矯正、マウスピース矯正、ワイヤー矯正、裏側矯正があります。
それぞれの方法を適切に選び、専門家の指導のもとで治療を進めることが重要です。すきっ歯でお悩みの方はお気軽に当クリニックにご相談ください。

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